ULハイカーに人気のブランド、Hyperlite Mountain Gear(ハイパーライトマウンテンギア)。UNBOUND(アンバウンド) 40は、頑丈な作りながらも、より軽く遠くまで歩くことを目的として作られたバックパックです。
軽量性と耐久性を兼ね備えたこのザック、実際の使い心地はどうなのか?今回の記事では、UNBOUND(アンバウンド) 40を実際に登山で使用した感想を、リアルにレビューします!
気に入っているポイント
・軽量で頑丈
・大きなフロントポケット

容量・素材
容量40L + ポケット9L
| 全体重量 | Black 914g Msize White 853g Msize (whiteは一部素材が異なる) |
| 本体 | 694g |
| ウエストベルト(取り外し可能) | 170g |
| アルミステー(取り外し可能) | 50g |
素材はDCH150という、摩耗と引裂に対する強度があり、防水性もある。とにかくとても頑丈です!
サイドポケットやウエストベルトのポーチにはHardline with Dyneemaというダイニーマ素材が使われています。

1kgほどのカメラ三脚をサイドポケットに入れても安心感があります。
日帰りでも三脚とレンズ2本を持っていくときはUNBOUND 40 を使用します。
山と道のminiを持っているのですが、日帰り装備の容量は十分ですが、ポケット生地がメッシュなので三脚を入れると引き裂きが心配です。

軽量なのに頑丈で防水はどんな環境でも安心感があっていいですね。
DCH150とは?
ペラペラの透明感のある生地、DCFはご存知の方も多いと思います。では、DCHはどんな素材?!と私も思いました。
DCHは、DCFよりさらに丈夫で強い生地です。
・DCF(ダイニーマ®・コンポジット・ファブリック)
・DCH(ダイニーマ®・コンポジット・ハイブリット)
ダイニーマは強靭な繊維の名前。この繊維を生地にする方法の違いです。
DCFとは、ダイニーマ繊維を樹脂でラミネート加工したフィルム状の生地。
DCHとは、DCFの表面にポリエステルの生地を貼った生地。

DCFは紙のような、本当に丈夫?と思うほどのペラペラ。DCHは、DCFより手触りが固く張りがあります。
大きなフロントポケット

フロントポケットはダイニーマを織り込んだ丈夫なメッシュ生地が使われています。丈夫でありながら、伸縮性もしっかりあるので出し入れがしやすく、たくさん入るのでつい色々入れてしまいます。
2重構造の下部が繋がっており、奥に入れたものを手前から取り出せる。ということですが、普通に2重のポケットとして手前には細かいものを入れる方が使いやすいです。



パランテのようにボトムにもポケットがありますが、ちょうどいい使い方が見つけらず活用していません。
ショルダーベルト

ハイパーライトは肩が痛くなるというレビューをよく見ますが、今のところ痛みを感じたことはありません。
10kg程度しか背負っていない、1泊2日以上の長距離経験はないので、2泊以上を経験したらまた追記します。

ボトルホルダーはZpacksがちょうど良く装着できました。以前はOMMのボトルホルダーを使っていて外れることが多かったですが、Zpacksはしっかり付いています。
サイドポケット

大容量のサイドポケット。500mlのペットボトルが3本入ります。
サイドポケットは、Hardline with Dyneemaというグリッド模様のダイニーマ生地が使われていて耐久性は間違いなし。
ウエストベルト


ウエストベルトの両サイドにポーチが付いており、ベルト自体が取り外し可能です。
カメラのフィルターなどの小物を入れたり、行動食の小さなゴミを入れたりしています。

夏は腰回りがちょっと暑いです・・
内部

大きな一気室で内側にポケットなどはありません。
背面パッドが付いており、中心に1本アルミステーが入っています。ステーも取り外し可能なので、荷物が軽い時はなくても良いです。

普通の旅行など、パソコンのような平たく固いものを背面に入れる時はステーを外さないと、背負い心地が悪いです。


上部はロールトップ。入り口はベルクロではありません。
入り口がベルクロだと出し入れの際にアルファなどの起毛した衣類を引っかけたり、ウールの手袋をしている時も引っかかりストレスが多いので、ベルクロでないのは嬉しいです。
気になった点
背中部分もDCH素材でメッシュパットなどもないので、暑い時期は背中が蒸れます。しかし、どのザックでも背中は汗だくなので、そこまで気にはしていません。

逆に、防水なのでザックに汗が染み込まず拭くだけで手入れできるので楽です。
まとめ
Hyperlite Mountain Gear UNBOUND 40は、軽さ・耐久性・収納力・防水性のバランスが絶妙なULザックでした。
シンプルながら細部まで考え抜かれた設計で、長時間のハイキングでも快適に使えます。気になる点もありますが、それを上回る魅力が詰まっていました。登山をさらに快適にしたい方には、ぜひ一度試してほしいザックです!



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