京都の街並みと、自然を楽しめる「京都一周トレイル・東山コース」。
興味はあるけれど、調べてもよく分からないことも多かったのですがやっと歩いて来ました!
・どこから歩けばいいのかわからない
・初心者でも歩ける距離なのか不安
・観光も楽しみながら無理なく歩きたい
そんな方に向けて、今回は【京都一周トレイル・東山コース】の一部、伏見稲荷大社から粟田口までのルートをご紹介します。
観光名所の千本鳥居からスタートするのでアクセスも便利で、清水山や東山山頂公園を経て、京都らしい観光地の風景と静かな自然と街並みを楽しむことができました。
実際に歩いて感じた「分かりづらいポイント」「服装やシューズの選び方」「所要時間」など、これから歩く方のお役に立てる情報をまとめました。京都の自然の雰囲気が伝わるショートムービーもあるので、ぜひご覧ください!
京都一周トレイルとは?
京都一周トレイル® は、京都の街をぐるりと囲む全長約130kmのロングトレイル。京都の自然、歴史、文化を一度に楽しめる、全国でも人気のトレッキングコースです。
5つのコースがあります。自分の体力や予定に合わせてコースの一部を歩くセクションハイクを好きなようにアレンジできるのも魅力的です。
特徴
全長:約130km
コース:東山、北山東部、北山西部、西山、京北の5エリア
アクセス:各セクションは電車やバスでアクセス可能
道標あり:約220か所に標識があり、道迷いの心配も少ない
各コースの魅力
東山コース:伏見稲荷~銀閣寺まで、京都らしい街並みと歴史を楽しむコース
北山東部:比叡山から大原・貴船・鞍馬へ。里山の風景が魅力
北山西部:鞍馬~高雄。アップダウンが多めで中級者向け
西山コース:嵐山~苔寺。比較的歩きやすく、のんびり楽しめる
京北コース:山深い京北地域を歩く上級者向けルート

京都の魅力を、歩いて感じたい人にぴったりのロングトレイルです!
歩いたコース、距離、所要時間
東山コース(約24.6km)
伏見稲荷大社や清水寺、哲学の道、比叡山など、京都の代表的な観光地を巡るルートです。市街地からのアクセスも良く、初心者にもおすすめです。
歩いたコース
今回私たちは、東山コースの一部の伏見稲荷大社〜粟田神社まで(東山コース1〜28)を歩きました。伏見稲荷山山頂は、京都トレイルのコースではありませんが立ち寄りました。

京都市街地なので観光と組み合わせたり、下山後のカフェやディナーも楽しめます。
山と道京都店にも寄れますね!

距離、所要時間
距離は11.7km、標準コースタイムは4時間30分。
私たちはカメラ撮影などゆっくりなので休憩も含めてトータル7時間。朝から夕方までしっかり楽しみました。
歩数は26000歩でよく歩いたな、という印象でしたが山に入ったり住宅街に出たり歴史的建造物を見たりと景色がコロコロ変わるのであっという間の1日でした!

京都で1泊して2日かけてゆっくり東山コース全体を歩くのもいいなと思いました。

アクセス・トイレ
電車
- JR奈良線「稲荷駅」:下車すぐ。大社の目の前に位置しており、最も便利なアクセス方法です。
- 京阪本線「伏見稲荷駅」:下車後、東へ徒歩約5分です。
駐車場
伏見稲荷大社駐車場は、収容台数約175台。参拝者専用で、利用時間は5:00~22:00です。

やまとも
京阪「伏見稲荷大社」近くのコインパーキングに停めました。
帰りは、京阪「三条」から電車に乗って戻りました。
トイレ
・伏見稲荷大社(千本鳥居に入る前に済ませておいてください。)
・東山山頂公園 (トイレットペーパーはありませんでした。)
・清水寺(トレイルからは外れますが、寄り道することができます。)
伏見稲荷大社


有名な千本鳥居。関西に住んでいながらもテレビではよく見ていましたが、来たことがなかったので良い機会になりました。まさか山の上までずっと鳥居が続いているとは思いませんでした。
観光客のほとんどが外人さんです。多国籍で賑やかでした。ここから千本鳥居がスタートします。
山頂まではずっと階段と鳥居が続く中、初めはおしゃべりしながら進んでいた観光客の方たちも、終盤は無言です。山頂まで行く人は半分くらいでしょうか。結構登りました。
四ツ辻


四ツ辻まで登ると、綺麗な眺望が見えてきます。茶屋がありますが、まだ閉まっていました。ベンチもあるのでゆっくり休憩できます。四ツ辻にトイレはありません。
京都トレイルは四ツ辻から横にそれます。
せっかくなので一旦山頂を目指します。四ツ辻から山頂は右回り、左回りがあります。どちらも30分ほどで登れます。時計回りの方が緩やかとのことで、時計回りで行きました。
伏見稲荷山山頂


山頂は眺望はありませんが、神社と茶屋がありました。山頂はベンチなどはなく、狭い空間なので混雑していました。ゆっくり休憩ができる感じではありません。茶屋にトイレもありませんでした。
下りは反対側から降りました。(神社に向かって右側)
四ツ辻までの茶屋にトイレがありました。
四ツ辻まで戻り京都トレイルへ


鳥居をくぐりながら山道を進んでいくと、しだいに森の中へ。
自然の中に溶け込むような雰囲気に包まれながら歩いていると、ふいにアスファルトの道や由緒あるお寺が現れ、まさに“京都らしさ”を感じるトレイルでした。



泉涌寺の前を通ります。泉涌寺は皇室とゆかりのあるお寺で、歴代天皇や皇族の位牌を安置する霊廟があります。厳かで静かな雰囲気が漂う、賑やかな清水寺や伏見稲荷とは全く違った京都を味わえます。
しばらくロード歩きが続きます

泉涌寺を越えた後は、住宅街や大きな国道を越えて清水山へ向かいます。
歩いている人も少なく、住宅街も静かで街の混雑とはかけ離れたのんびりとした空気がありました。自然も近く癒されながらのロード歩きは全く苦になりませんでした。

京都タワーもきれいに見えました!


住宅街に入ると、道のあちこちにトレイル利用者のための手作り看板が。地元の方の温かさが感じられて、なんだか心がほっこりしました。おかげで、迷うことなく進めました。



一度森に入ったと思って進んでいくと、そこは大きな国道1号線。この国道を越えるためのアンダーパス(地下道)を見つけられず、時間がかかりました。
分かりにくかったポイント(アンダーパス)
国道1号線沿いを歩いていくと、道なりにカーブしていて京都トレイルの目印が見えてきました。
このまま真っ直ぐに進みましたが、何か違うっぽいな。とウロウロ迷っていました。
直進ではなく、後ろを振り返るとアンダーパスがありました!


よく見ると、目印の後ろにもう一つ看板が!後ろに進むように→が出ていました。


ありました!アンダーパス!このアンダーパスで国道1号線を越えることができます。

今回のトレイルでわかりにくかったところはここだけでした。
清水山へ

アンダーパスを越えて進んでいくと、山へ入っていく階段が現れます。
清水山は清水寺のある山です。もし、お手洗いに行きたい場合は清水寺に寄るのが良いと思います。


清水山の山頂は京都一周トレイルのルートから少し外れますが、ほんの1分ほどで到着するので立ち寄ってみました。
標高は242.5m。眺望はないものの、明るくて静かな森に囲まれた心地よい山頂です。

清水山の山頂付近のトレイル上には、いくつかベンチが設置されていて、平坦な場所が続くのでお昼休憩にぴったり。
丸太ベンチも雰囲気があって素敵ですが、少し進んだ先にあるベンチの方が、わずかに眺望が開けていておすすめです。


東山山頂公園へ
清水山から東山山頂公園へは、森の中を抜けるような静かな登山道が続きます。
道は整備されていて歩きやすく、途中で工事中の場所もありましたが、案内がしっかりしていて迷う心配はありません。
のんびりとした山歩きが楽しめる区間です。



森の中を歩いていると、急に視界が開けて東山山頂公園に到着しました。東屋もあるので、ここでお昼ごはんを食べるのも良さそうです。
公園内にはトイレもありますが、男性用はやや開放的で、個室は1つが故障中、もう1つのみ使用可能でした。トイレットペーパーは設置されていないので、流せる紙を持参するのがおすすめです。

東屋のある広場を過ぎて少し進むと、目の前がぱっと開けて、素晴らしい眺望スポットが現れました。森の向こうには修学旅行生たちの姿があり、その風景がとても絵になる一場面でした。



粟田口方面へ
今回は東山山頂公園から粟田口方面へ下ったところで、トレイルを終えることにしました。
自然の中をのんびり歩き、美しい眺望にも出会えて、歴史にも触れられて…。ここまででも大満足のハイキングでした。






今回のゴール地点・28番標識は住宅街の中にあり、すぐ近くには粟田神社もありました。
そこからはロードを歩いて京阪三条駅まで約20分。電車に乗って、スタート地点の京阪伏見稲荷駅へと戻りました。

ムービー

ムービーもぜひご覧ください!
今日の服装、持ち物
服装
伏見稲荷大社での気温22℃、清水山山頂付近は17℃でした。終始、脱ぎ着することなく行動できました。
急登や危険箇所はありませんが、山の中を歩くのでトレッキングシューズ、汗冷えしないウェアが必要です。
| インナー | finetrack ドライレイヤーベーシック |
| トップス | 山と道 100% Light Merino 長袖 |
| シャツ | brown by 2tacks メリノシャツ |
| ボトムス | 山と道 5pocket pants |
| シューズ | アルトラ オリンパス6 |


普段の登山ではVIVOBAREFOOTを愛用していますが、今回はロード歩きが多めだったので、ソールの厚い「ALTRA OLYMPUS 6」をチョイス。
しっかりしたクッション性と安定感があり、舗装路でも疲れにくくて、今回のコースにはぴったりの一足でした。
持ち物
必携品
| レインウェア | Houdini Orange Jacket |
| 水 | 山に入ると買えるところがなくなります |
| 地図や地図アプリ | 低山ほど分かりにくいところがあり迷いやすいです |
あると良いもの
| 虫除けスプレー | 5月は虫はいませんでしたが、暑くなると増えます |
| 日傘 | 街中を歩くときは日差しが強いのであると良し |
まとめ
伏見稲荷大社から粟田口まで歩いた東山トレイル。自然と京都の歴史を味わえるコースでした!
初心者の方や、観光もゆっくり楽しみたい方は、自分のペースで区切って歩けるのも魅力のひとつ。整備された道が多く、案内も充実しているので、初心者でも安心して歩けます。京都の山歩きを気軽に楽しみたい方に、ぜひおすすめしたいルートです。
下山後は街に近いのでカフェでお茶したり、美味しいディナーを食べたり・・・。日帰りでも十分に楽しめましたが、京都に泊まって2日かけて東山コース全体を歩くのもゆっくり京都と自然を味わえる旅になると思いました。



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